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ユルヴァーグ・デイビッドさん

美味しいものは、

体がちゃんとわかってる。

沖縄市にあるオーガニック市場てんぶすには、

いろいろな地域から、さまざまなバックグラウンドを持つお客さんが来店します。

「近所のスーパーではなく、どうしててんぶすを選んでくれるんだろう?」

「いつも元気なあの人、どんな人なんだろうな...。」

お客さんのことをもっと知りたくなった眞榮田代表は、店長の国吉さんを引き連れて、

常連の方々にお話を聞かせていただくことにしました。

 

第四回目のゲストは、沖縄で大学講師を務めるユルヴァーグ・デイビッドさんです。

食のルーツをたどるため、デイビットさんの記憶の中を小旅行。

30年前、60年前と時をさかのぼり、アメリカ、フランス、沖縄と国を超えてたどりついたのは、

昔から大事にされているとってもシンプルな美味しい食べ方でした。

【眞榮田】

そもそもデイビットさん、どこ出身なんですか?

 

 

【デイビット】

アメリカのバージニア州。ワシントンD.Cの近くですね。

 

 

【インタビュアー】

沖縄に来たのはいつ頃ですか?

 

 

【デイビット】

1988年。だから、32年くらい暮らしてることになりますね。

 

 

【国吉】

え〜、そんなに!?

 

 

【インタビュアー】

お仕事の関係で沖縄へ?

 

 

【デイビット】

話が長くなるけど、、

 

 

【眞榮田】

どうぞどうぞ。

現職、大学講師。専門科目は日本国憲法

【デイビット】

大学3年のときにフランスの語学学校に留学して。大学ではアメリカとかヨーロッパとか南米のことを勉強したんだけど、アジアはほとんど学ぶことがなかった。いろんな国の人がいたけど、日本人は何名いたかな?というくらい少なかった。

ちょうど大学を卒業するときに株の暴落があったんですね。

 

だから就職先が少なかったんですけど、卒業セミナーみたいなのがあって。日本で働ける人を探しているからって。日本語わからないし、ほとんど勉強したことないけど、ただ興味があればいいよって。それで申し込んで。

【眞榮田】

それからずーっと?

 

 

【デイビット】

ずっと。もう最初は暑くて...。

 

 

【インタビュアー】

慣れるまで大変だったんですね。

 

 

【デイビット】

特にわたし北欧系でしょ。暑さには慣れてない。寒いのは全然問題ないけど。

 

 

【インタビュアー】

沖縄に来てすぐのお仕事は何だったんですか?

 

 

【デイビット】

中学校とか高校の外国人講師。

 

 

【インタビュアー】

英語を教える?

 

 

【デイビット】

英語の先生のお手伝い。助手ですね。

 

 

【眞榮田】

沖縄来ていろんなカルチャーショックがあったと思うんですけど、覚えてるの何かあります?

 

 

【デイビット】

いっぱいあるよ。

ショックというより面白いなと思ったことは、うちなーぐち。

風邪引いたら病院行くでしょ?私一人ではお医者さんとお話できないから友達を連れて訳してもらってた。病院で周りをみたらおじいちゃんおばあちゃんが若い人連れてる。お年寄りを大事にしてるなと思ったんだけど、友達が、あれは通訳のためだよって。

 

あのときはお年寄りが標準語喋れないから若い人を連れてた。あれはびっくりした。

 

 

【国吉】

外国人のデイビッドさんとはまた違う意味で、通訳が必要だったんですね(笑)。

【インタビュアー】

それで、今は大学の講師をしてらっしゃるんですよね?

 

 

【デイビット】

はい。沖縄キリスト教学院大学です。

 

 

【インタビュアー】

科目は何を教えてらっしゃるんですか?

 

 

【デイビット】

日本国憲法、英語、時事問題、日英翻訳、あとは英語系の科目とか。

 

 

【眞榮田】

日本国憲法!?

 

 

【デイビット】

琉球大学の大学院に法学研究科があったんですよ。

沖縄に来てから入学して修士号をとって。フランスに留学したとき、語学留学ではなくてほんとは正規留学で専門の勉強したかった。その夢がずっとあって。だから外国人講師の仕事を4年間終えたあと、一旦アメリカに帰ったんだけどまた沖縄に戻ってきて。で、大学の講師になるために1992年から98年まで大学院に。その間に結婚して子どもが生まれたから。

 

 

【国吉】

奥さんは沖縄の方なんですか?

 

 

【デイビット】

佐賀。大学の教授になるために非常勤講師したり論文を書いたりしながら、ほとんど給料がないからバイトしたりして。そうこうするうちに、キリ短(沖縄キリスト教短期大学)から4年制大学を開くから一緒にやりますか?って声かけられて、いいよって。

 

沖縄では英語講師のネットワークが狭いから、友達から連絡もらったりでキリ短とか沖国(沖縄国際大学)とかいろんなところで教えるようになりました。

料理が下手だから、てんぶすに頼る

【眞榮田】

てんぶすにはどうして来るようになったんですか?

 

 

【デイビット】

話は前から聞いたことある。だけど、場所がわからなかった。オーガニックって高いイメージがあったし。だけどある時に調べたらすぐ近くだってわかって行ってみたらすごい弁当が並んでいて。それで通いはじめた。

 

 

【眞榮田】

もう3,4年くらいは来てますよね。週3回くらい来るときもあるしね(笑)。

 

 

【デイビット】

いいもの食べたら体がわかるから。

 

 

【眞榮田】

そう言ってもらえたら嬉しいね!

【デイビット】

もう全然違う。

オーガニックのお店とかレストランはあるけど、行きやすいイメージがなかった。だけどてんぶすに行ったら美味しいものを食べられる。

 

 

【眞榮田】

デイビットさんが好きなものと娘さんが好きなもの教えてもらっていい?

 

 

【デイビット】

娘はチキンが好き。野菜がたくさん入っているお弁当。玄米も好きだし。

うちは野菜を昔から食べるんだけど、ただ僕は料理するのが下手。上手に作れないからてんぶすに頼ってる(笑)。

あとは、豆腐の...あれなんだったかな?

 

 

【国吉】

えっと、豆腐ハンバーグ?

 

 

【デイビット】

そう。それが結構好き。娘がいつも探して、あったら買います。娘もわかってるんですよ、何が自分の体にいいか。

 

 

【国吉】

子どもの感覚が一番純粋ですからね。

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【眞榮田】

お菓子も買ってくれてるんだよね?

 

 

【デイビット】

いもけんぴとか.。

 

 

【国吉】

パンとかね。

 

 

【デイビット】

野菜のデトックスジュースも。

 

 

【眞榮田】

お墨付きのものたくさんあるね。

幼い頃から培われた“美味しい”の感覚

【インタビュアー】

もともとデイビットさんは、食へのこだわりとか関心が高かったんですか?

 

 

【デイビット】

うちの母がコーラとかそういうもの持たせなかったんです。

私が小学校のとき学校にランチボックス持っていくでしょ。友達はチョコレートのお菓子とか持ってて美味しそうと思ったけど、うちはりんごとか。当時はどれが良い食べ物かどうかわからなかったですけどね。

 

それとフランスに留学していたから。フランス人は美味しいものを食べたい傾向があるから私も自然と健康にいいものを食べていた。1年間おいしいものをいつも食べてたからやアメリカに帰ったときに味が全然違うなぁと思いました。

沖縄に来たときは、食堂のご飯とか味噌汁とかすごく美味しいと感じました。

 

 

【国吉】

沖縄料理はお口に合ったんですか?

 

 

【デイビット】

沖縄に来たばかりのとき一緒に働いていた方は父親と同じくらいの年齢で。仕事終わってご飯に連れていってくれたんですね。ヤギ料理も食べたし。ほとんど抵抗なかった。

 

僕は当たり前だと思ってるけど、畑からのものはお腹が調子良いと感じてる。でも工場で作られたものをあたためてお客さんに出してるレストランもあるから、ん〜って思う。砂糖とか塩とかなんでもつけたら美味しくはできるけど。

 

 

【インタビュアー】

美味しいもの食べるとデイビットさんの体にどんな変化がありますか?

【デイビット】

とにかく体にいいものを食べたって感じ。栄養がもらえたっていうか。食べてお腹いっぱいになるものはたくさんあるけど、オーガニックのものを食べると栄養をもらえたっていう。うーん、英語で説明するのも難しい(笑)。

 

小さいとき畑から採れたものを食べてたんですよ。うちの親父が田舎者だから。親父が80近い、親父のお兄さんが100歳近い。みんな若いときに自然なものをよく食べてたんです。だから長生きできたんじゃないかなぁって。

うちの息子がファストフードとか食べててちょっと心配(笑)。

 

 

【眞榮田】

息子さんのためにウーバーてんぶすやりますよ。

【一同】

(笑)

 

 

【インタビュアー】

ちょっとまた難しい質問になるかもしれないです。

てんぶすは「自然体」をテーマに運営しているんですけど、デイビットさんは「自然体」ってどういう状態だと思いますか?

 

 

【デイビット】

昔沖縄の友人からもらって食べたとうもろこし、今でも覚えてるくらい新鮮で美味しかった。とうもろこしは北海道が有名ですけど、運ばれてるからちょっと味が変わる感じがする。

 

やっぱり近くで採ったものを食卓に出す。自給自足?それがいちばん自然。沖縄で採られたものを沖縄で食べるとか、今我々ができるのはそれくらいじゃないかな。

 

 

眞榮田代表と国吉さんが常連さんに話を聞きまくるインタビュー第一弾はこれで終わりです。

読んでくださった方々、ありがとうございました!

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