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タユフェール美弥さん

どうせ食べるなら、量は少なくていいから質を大事にしたい。

沖縄市にあるオーガニック市場てんぶすには、

いろいろな地域から、さまざまなバックグラウンドを持つお客さんが来店します。

「近所のスーパーではなく、どうしててんぶすを選んでくれるんだろう?」

「いつも元気なあの人、どんな人なんだろうな...。」

お客さんのことをもっと知りたくなった眞榮田代表は、店長の国吉さんを引き連れて、

常連の方々にお話を聞かせていただくことにしました。

 

 

第二回目は、ヨーガセラピストのタユフェール美弥さんをお迎えしました。

10年以上、てんぶすの成長を見守ってきた美弥さんですが、

趣味だったヨガを生業へと導いたのは、眞榮田代表のお母さんだったとか...。

体を動かしたわけではないのになんだかすっきりしたような、

心と思考のほぐれる時間となりました。

【眞榮田】

名刺、渡す機会ないからあげとこうね。

 

 

【美弥】

そうだね。

 

 

【インタビュアー】

以前からお知り合いなんですか?

 

 

【眞榮田】

今回の常連さんの中でダントツ付き合いが長い。

 

 

【美弥】

私が沖縄に来てすぐだから、11年くらいになるね。

 

 

【インタビュアー】

え〜!

 

 

【美弥】

てんぶすの変化をいろいろ見てきましたよ(笑)。

ヨガセラピストになるきっかけは、眞榮田代表のお母さんの言葉だった

【眞榮田】

神戸出身だったよね?

 

 

【美弥】

そうです。2009年に主人の仕事で沖縄に移住してきて、今子どもが二人いて。

 

 

【眞榮田】

出会った頃は下の子まだ生まれてなかったよね。

 

 

【美弥】

そうです。上の子が2歳で、右も左もわからなくて、誰も知り合いがいないなか、ふらふらっと歩いてたらここに面白いモダンな建物があるなと思って。初めてお店に行ったときのこと、私すごい覚えてるんですよ。

 

義人くん(※代表の眞榮田義人)がベレー帽被ってて、お母さんがいらっしゃって。今のヨガを活動するにあたって、衝撃的な言葉を義人くんのお母さんからいただいてるんです。



 

娘を妊娠したときに、私が食べるものは私の体だけに影響するんじゃないんだって食に関心がでてきて。オーガニックの食材とか、健康のためにヨガをはじめてたんです。てんぶすみたいなお店だったら、ヨガを教えてくれる教室とか知ってそうだなぁと思ってお母さんに聞いたんですよね。

「どこかないですか?」って聞いたら、お母さんが「あんたが教えたらいいさ」って。

 

求めてた答えと全く違うんですけど(笑)。

上が空いてるからあんたやったら?って。

まだ習って1年くらいだったから教えるのは...と躊躇してたんですけど、心の奥底ではやってみたいっていう気持ちもあったんだと思います。おかあさんの言葉を聞いて、やってみるかって。ワンコインから始めて、義人くんきてくれて、のちに奥さんとなる彼女も連れてきて。

 

 

【国吉】

お店の二階でやってたんですか。

 

 

【美弥】

空見ながらですよね。近しいお客さんとこじんまり1年くらい。それからヨガ療法を学んで3年かけてライセンスをとりました。今は11年目になります。

 

 

【国吉】

代表がヨガやってるの見てみたいです。

 

 

【眞榮田】

超絶硬いよ。石ころが転がってるみたい。うちの奥さんは才能があるらしい。美弥さんは家族ぐるみの付き合いだよね。お互いの家族全員知ってるし。

 

 

【美弥】

娘ひとりでお菓子買いに行くこともあるしね。

 

 

【眞榮田】

当時2歳だったのが今は?

 

 

【美弥】

中学2年に。

 

 

【眞榮田】

まじで!?ビビる(笑)。

自分の意識をどこに置くかで、ストーリーはいくらでも変えられる

【眞榮田】

話変わるんだけど、みやさんがやってるヨガって他のと違うのかなって。

 

 

【美弥】

そうですね。シンプルにいうと、ポーズのパーフェクトさは全くこだわらない。それよりもやってるプロセスに自分が繋がっていくっていうような。内観するヨガですね。

 

 

【眞榮田】

気づきだっけ?

 

 

【美弥】

気づきヨガっていう屋号を持ってるんですけど。みなさんたぶん小さい頃からずっと、無意識に自問自答をしてきてると思うんですね。それを意識的に練習していくことで自然に気づけるようになる。マインドフルネスっていう言葉がありますけど、あれを日本語にすると気づきになるらしくって。自分の本来あるところにつながる、っていうのがコンセプトですかね。

【眞榮田】

気づきっていうところをもう少し聞きたいなと思って。ゴールはないかもしれないけど、最終的にどういう状態を目指すのかっていうか、何を体感してもらうヨガなのか。

 

 

【美弥】

みなさんもともと喜びみたいなものって体の内側にあると思うんですよ。

でも今回のコロナみたいに環境ががらっと変わったときとか、どうしてもできないことにマインドがフォーカスして気持ちがうつうつしたり、悲しくなったり、怒りがでたりすると思うんです。一般的にネガティブと言われるような部分が出てくると思うんですけど、でもそれも自分の一部なんですよね。ネガティブに気がつきながら心の矢印を本来ある喜びみたいなところに向ける。そのトレーニングになる要素が、気づきヨガの中にはたくさんあります。

 


どこに気がついて、意識をどこに置くかですごい人生のストーリーは変わってくるんですよね。本来のそのままで在る状態を思い出してもらったり、もう少し目指したい目標があったらそこにいけるように体と心を健やかにしていくお手伝いができたらいいなって。

 

 

【眞榮田】

自分の心がちょっと揺れたときに、その揺れを抑えられるような心との向き合い方を学ぶってこと?

 

 

【美弥】

抑えるっていうよりかは、そのまま在るっていうところです。

別に波は立ってよくて。揺れてる自分を見る。常に客観するっていうか、気がつく練習をしないと、マインドってすぐ過去に行くし未来に行くし。「今ここ」にいないですよね。今ここにちゃんといるっていうこと、そこにちゃんとエネルギーを注ぐ練習は必要ですね。ヨガでは、ストレスは自分でつくるって考えるんです。

 

外からはやってこない。自分がどこに意識を持ったか。誰かに怒りの矢印を向けたときも、必ず自分の思いが乗っている。表面的には怒ってても、その奥側に本当はこういいたいっていう思いがあったりするので、行動と言っていることと考えていることが一致しているか、気づく練習をする。目を開けているときに感じることと、目を閉じて感じることがちゃんと結びつけられることをすごい大切にしたいなって。

 

 

【眞榮田】

めっちゃわかる。全宗教の根本はそこにある感じがするし。ゴータマシッダールタも、ムハンマドも、イエスキリストも。言っていることは、無意識から自分が受け取った瞬間の自分の意識で苦しみに変えてる。ピッチャーからボール受けるみたいに、自分はこう受けがちだなってだけだよね。あい、またこう受けたって。

【美弥】

感情に巻き込まれててもいいんだけど、巻き込まれていることに気がついている。

今感情にへばりついてるなって気がついたらちょっと離れる。

 

自分の課題と相手の課題がぐちゃぐちゃにならないように見極めができてくるといいよね。振り回されてる感じがしたら、スイッチを相手にわたしてるってことですよね。だからスイッチは自分で持っていることと、あとはどんなことが起こってもおまかせみたいな、そこまでの気持ちになれたらすごくタフに、上手に泳いでいけるんじゃないかな。

心が窮屈にならない程度に、自分の体が美味しいと反応するものを食べる

【眞榮田】

みやさんの旦那さん、エディーさんの逸話があって。てんぶす来たときに野菜が腐ってたんですよ。店としては怒られると思ったんだけど、エディーさんが「これが普通。この野菜はパーフェクトだ!自然にかえろうとする力をちゃんと残している。」って。

 

 

【美弥】

へぇ〜、そんなこと言ってたんだ。彼もよくてんぶす買いに行きますけど安心して購入できるお店は少ないですからね。

何を一番買ってるかなっていうとお塩とか調味料が一番多いかな。義人くんが店長になってからラインナップも変わったし若い人たちが入りやすくなったよね。長く働くスタッフさんも増えてきたし。

 

 

【眞榮田】

スタッフのいい空気っていうのは俺の唯一の仕事だと思ってやってる。

 

 

【インタビュアー】

ヨガをしたり食事を気にしたりする前と今で、変化ってありました?

 

 

【美弥】

10年前の自分とは進化してるなって思いますね。29歳のときより今39歳の方が体力あるって思えるし。メンタルも、感情に巻き込まれてるなって気づくスピードが速くなってきました。人間関係も、調和の中でどう動いていったらいいだろう?って自分に矢印を向けられるようになってきたっていうのは大きいですね。

 

 

【インタビュアー】

そういう変化はヨガを学んだからですか?

 

 

【美弥】

そうですね。ヨガを学んだことで肉体ってやっぱり食べ物でできてるなって実感するようになりました。科学的なものを食べると胸がムカムカするとか、体が反応するようになる。どうせ食べるなら量は少なくていいから質を大事にしたいと思うようになって。

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子どもができたらやっぱり健やかなものを食べさせたいって思うから自然と食も切り替わりましたね。

 

ただ子どもは友達関係があるから、市販のお菓子が完全にダメとは言わないです。でも、「商品パッケージの後ろ見てごらん、意味わかる?読んで理解できるものを食べると体が喜ぶよね。」みたいな話をしています。


 

心の面が窮屈にならないように、束縛はしすぎないように意識してます。強制するとあとで反動がくるっていうのはわかってるので。そこは自由も与えながら本人が選んでいけるように。

ただ家庭の食卓は私が作ることが多いので、自分がいいと思ったものを出したいって思ってて。数はたくさんいらないから、ご飯と味噌汁でも。ご飯が無農薬であったりとか、味噌汁の出汁とか味噌が自然なもの。それだけで十分美味しい食卓かなと思って。

 

 

【眞榮田】

売ってる立場からいうとこのパターンが一番美味しいよね。シンプルに味噌、塩、ご飯みたいな。

 

 

【美弥】

そうそう。塩が美味しかったら野菜蒸してオイルだけで十分って思うし。

 

 

【眞榮田】

茹でたり、蒸したり、塩をパッてかけたりとかね。

 

 

【美弥】

ヨガの生徒さんもやっぱり食に辿りつんですよ。目的はダイエットしたいとかいろんな目的でくるんだけど、とりあえず塩、醤油、味噌、砂糖くらいは見直したらどうかな?って、てんぶすを紹介することもあります。基本の“き”を変えると実は手間暇もかからないし。

 

 

【眞榮田】

うちのスタッフによく言ってるのは、シェフじゃなくて主婦の感覚大事にしてねって。シェフは安い食材でも100点出すように料理できる。あの人たちは魔法使いだから。うちの商品は80点あるから、残り5,6点足せばいいものだよって。

気持ちいいと感じるエッジを探す

【インタビュアー】

今回取材するみなさんに聞いてるんですけど、てんぶすは「自然体」をテーマにしてるんですね。みやさんにとって「自然体」ってどういう状態だと思いますか?

 

 

【美弥】

自然体というと何もしなくていいっていうことではなくて、自分のためにケアをすることかなと思います。

 

食べること、眠ること、たくさん笑うこと、日常の小さなことですけど、そこに対してケアしていくからこそ本来の自分が輝くというか。それがナチュラルかな。ナチュラルでいると自然と周りの人もそれを見て共感する輪が広がっていく。そういう感じですかね。


 

自分をケアすることは自己中とは違くて、誰かと一緒に何かをしたい、誰かを助けたいと思うんだったら自分をしっかり立てておかないといけない。ヨガの言葉ではエッジっていう言い方をします。自分のちょうどいいギリギリのところを探すんですよね。体を動かしながら、これ以上いくと壊れる、これだと効いてない、っていうのを常に常に意識して。

ねじりひとつにしても心地いいところってみんなそれぞれ違うから、90度ねじればいい、ではないんですよね。

 

自分にとって今、心地いいねじりはどこなの?っていうのを自分自身に聞きながらねじる。隣の人はもっとねじれてるから私も頑張らなくちゃっていうのはすでに日常でやってるから、ヨガをやっているときは、自分が本当に気持ちいと思う場所を探す。

目を閉じて今の自分を感じてこれで気持ちいい。それが30度のねじりでも全然OKなんですよ。こういった体の練習が、日常の気づきに繋がってると思います。

【国吉】

今、意味わかりました。ヨガ行って体痛める人ってそういう理由だったんですね。美弥さんのヨガ行ってみたいです。

 

 

【インタビュアー】

食事のエッジはどうやって探せると思いますか?

 

 

【美弥】

んー、なんだろう。地産のものを食べるとか、体が求めてるものを食べる。

小さい子は特に、味覚が発達するときだからこそ、シンプルな塩おにぎりでいいから本物を使う。そうするとその味が美味しいって思う基準になると思うんですよ。そこは大人たちが意識して向きあえることだなって思います。

 

 

第三回目は、体内のデトックス専門クレンズカウンセラー、上原由莉さんです。

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